１月２月はライブ月間、というかZIGZO月間…楽しみです！

今夜のMステスーパーライブでも歌ってくれましたし！
…ってことで急いで訳したわけではなくｗ数週間前に９割下書きしたままだった記事をMステSLのお陰で思い出しましたｗ

X X X

踏み入れるの　魅惑の中
夢中への　罠　キス

私達はヴェルヴェットみたいに合う　蛇みたいなダンス
エデンの味　キスキスキス　連れて行って高くへ

酔いしれて　歓びに　私達の魂は空高く
甘い中毒　1 2 3　今夢見る
必要なの…キスが

感じる　あなたを内側に　天国みたいなとき
あなたをきつく抱きしめる　こんなにくらくらして
感じる　あなたが心の中にいる　深くに来て
息を忘れる oh oh oh
お願い　醒めさせないで　この夢から
楽園を失う　私の唯一の願い
お願い　瞳を閉じて　もう１度
あなたの唇を私の唇へと oh oh oh
ダーリン　じゃあ完全に終わりね

誰もが　原罪

私は感じる　あなたを内側に　天国みたいなとき
あなたをきつく抱きしめる　こんなにくらくらして
感じる　あなたが心の中にいる　深くに来て
息を忘れる oh oh oh
お願い　醒めさせないで　この夢から
楽園を失う　私の唯一の願い
お願い　瞳を閉じて　もう１度
あなたの唇を私の唇へと oh oh oh
ダーリン　じゃあこれが私達の最後のキスなのね


最後のサビの前に女性の囁き声で(need your lips)と聞こえる気がするんですが（日本語版でも）これは『あなたの唇が欲しい』って感じですよね（聞き間違いだったらごめんなさい）

MSGのライブDVDのX X X楽しみだなあ！(*´▽`*)
また『曲を聴きながら意味が追いやすい和訳』を目指したので、倒置が多めです。やっぱりFeelやPleaseは頭でぽん、と訳したかったし。
日本語詞に近い言葉づかいにできるところはそうしています。

X X Xの英語版のリリースが決まる随分前にLE CIELのhyde's diaryでhydeが、英詞をLynne Hobdayさん（ROENTGEN englishや、spirit dreams inside以降のラルクの英詞でお馴染みの）と考えた、と言っていて「やったああああああ！！！！！」って思った記憶がありますｗ（何号だったか忘れてしまったのですが……何号だろう？？）
WORLD'S BEST SELECTIONの歌詞カードやジャケットのどこにも翻訳者がクレジットされていないのですが、この英詞はLynneさん訳なのでしょう。
韻を踏んでいることや、イメージの広がる言葉選びに、うまいなあ……と改めてため息だった詞でした。流石のコンビネーション！


heavenly times

heavenlyはこういう場合、素敵な、すばらしい、えもいわれない、というような意味。でも言葉自体には勿論、天国の、とか、神聖な、という意味もあります。
この詞には繰り返し、聖書を連想させる言葉が出てくるので、ここで『素晴らしい』という意味の言葉にheavenlyを選んだのも、意図的なはず。なので、『天国みたいな』と訳しました。

可算名詞のtimeは、時代、もしくは経験する時間・ひととき、です。


Paradise lost

ミルトンの詩のタイトルにもなっている、『失楽園』（アダムとイヴがエデンの園から追われる）のことですが、そう訳すると一気に不倫の詞に限定されたイメージになってしまいそうなので(笑)
『楽園喪失』という訳語もあるんだけど、語感がカタイ。
ので、ひらいて、楽園を失う、としました。


Everybody Original Sin

このEverybody、日本語版でCDで聴いてる時何となく、「みんなー！」って呼びかけられてるような気がしてしまって（力強い歌い方だから？）その後に「原罪」「原罪」って歌われている気がして、どういう顔をしたら……な気分になってたのですが（ごめんなさい…ｗそのうち馴れて思わなくなったけど）
冷静に考えてみるとｗこの二語の意味は『誰もが皆　原罪（を持っている）』という感じですよね、きっと。


韻

脚韻が踏まれていたり、音が合わされている詞なので、できるだけ訳でも試みてみました。

Step into fascination/Trap of infatuation→踏み入れるの魅惑の中／夢中への罠（中と罠については強引というかあんまりできてなくてすみません(^^;; そしてここの音を多少合わせようとした為にちょっとここの訳自体も強引ですね。素直に訳すなら『踏み入れる　魅惑の中へ／夢中にさせる罠』かな？）

so dizzy / go deeply→こんなにくらくらして／深くに来て

once again / to mine→もういちど／私の唇へと

Please / Paradise / Please / Putと、頭韻も踏んでいるのですが、これはどう悪足掻きしようにも訳で試みるのは無理でした……


英語バージョンの方が感情がストレートに伝わってくることが、切実さを増す感じがあって好き＆言葉遣いが好きだなあ、でもライブでハイドの感情表現がより物凄く感じられるのは日本語バージョンだからそっちが更に好き、と、何となく思ってました。
そしてちゃんと詞を読んで、訳してみて気づいたのは、やっぱり英語の情報量の多さって日本語とは比べ物にならない、という、ROENTGENを訳した時に何度も思ったことでした…こんなに短い詞であっても。日本語は音節が多い言語だ、としみじみ。

情報量が多くなったことで、この詞の妖艶さと切なさと、『女性視点』っぽさが増したように思いました。
だから改めて、「ハイドは何でこんな感情が描けるの……！」と、ため息。この詞の感情って、本当、女性的に思えて、これを描けるハイドの感受性と表現力にひれ伏したいです(笑)

でも、日本語詞の方が綺麗な情景の印象も受けました。英語の方が生々しいというかｗ『私』の切ない感情に終始しているというか。
日本語の方が幻想的で綺麗で、絵画的。そして『私』が英語版よりも控えめで可憐な感じを受けます。
『醒めない夢へと沈めて』『もう帰れない』『願いをきいて』『時間よ止まれ』そして何と言っても、『いつか羽化して蝶になったら』という言葉の効果が強いのかな。

などなど、色々考えて、やっぱり日本語詞の方が好きかな…と思いつつ、日本語詞があそこまで日本語と英語混ぜ混ぜじゃなければ完全に日本語の方が好きだったんだけど……という気持ちです。
甘いアディクション、とかはとても綺麗＆イメージが伝わってきてむしろ大好きなんですが、『誘うスネーク』『エデンのテイスト』『既にmore』あたりは最初どうしても苦手で……と言っても、もうかなり馴れたので、そんなに気にもならないけどｗ

訳してみたら、ますますこの詞（日本語でも英語でも）の描いている情景が好きになりました。